喘息とは
アレルギーを起こす物質をアレルゲンと言います。喘息とはこのアレルゲンを吸い込むことによって気管支の粘膜が腫れたり、気管支が収縮し気道(気管・気管支)が狭くなり、呼吸が苦しくなることを言います。アレルゲンにはホコリやダニなどが代表的ですが、喘息の原因はアレルゲンだけではありません。気象条件や車の排気ガスなどの汚れた空気、たばこの煙などが原因で喘息発作を誘因します。発作のほとんどは咳で始まり、その後「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」といった呼吸が苦しそうな音が出ます。
治療方法
喘息の治療は発作を止めることではなく、発作が起こらないようにする事が大切です。そのために、抗アレルギー薬や気管支拡張剤、ステロイド薬などの飲み薬や吸入器を使用します。また、ホコリやダニ、カビなどのアレルゲンの除去や室内の空気をきれいに保つために換気や空気清浄機を使用したり、猫や犬などのペットを飼わないなど生活環境を整えることも大切です。
受診の目安
様子をみる | ・発作が起これば薬でコントロールができる (吸入を使用した場合は15分、内服薬の場合は30分程度が目安です) |
できるだけ早く受診してください | ・薬を使用し悪化はしていないが、咳が続いたり、息苦しそう |
至急受診してください | ・唇や爪の色が白っぽい、もしくは青から紫色になる ・息を吸うときに小鼻が開く ・息を吸うときに胸がペコペコへこむ ・脈がとても速い ・話すのが苦しい ・歩けない ・横になれない、眠れない ・ボーっとしている(意識がはっきりしない) ・過度に興奮する、暴れる |