熱性痙攣（けいれん）とは
6ヶ月から5歳くらいまでの乳幼児に多く見られ、38℃以上の高熱に伴って起きる痙攣（けいれん）のことを熱性痙攣（けいれん）と呼びます。目は白目をむき、身体が硬直し手足がガタガタ震え、意識障害（呼びかけに反応せず、顔色が悪くなる）を起こすこともあります。初めてお子さんがけいれんを起こすとパニックを起こしてしまう親御さんもいます。
ですが、生後6ヶ月から5歳くらいまでのお子さんの10人に1人の割合で起きるもので、珍しい症状ではありません。また、熱性けいれんで後遺症が残ったりすることはほとんどありません。
熱性痙攣（けいれん）のメカニズム
なぜ痙攣（けいれん）が起こるのか、詳細は明らかになっていませんが、お子さんの脳が未発達のために起こるのではないかと考えれています。脳は微弱な電流を発信し、筋肉を動かします。しかし高熱により脳の神経細胞が異常興奮し、勝手に脳が暴走し痙攣を起こしてしまいます。
受診の目安
| 様子をみる | ・痙攣（けいれん）かどうかわからない ・痙攣（けいれん）がおさまり意識が戻っている ・呼吸が発作前に戻っている |
| できるだけ早く受診してください | ・頭を激しくぶつけた |
| 救急病院を受診するか 救急車を呼んでください |
・5～10分たっても痙攣（けいれん）がおさまらない ・痙攣（けいれん）がおさまったのに意識が戻らない ・顔色が悪い、血の気が戻らない、唇が紫色のまま ・初めてけいれんを起こした ・痙攣（けいれん）時の手足の震えが左右対称でない ・発熱していないのに痙攣（けいれん）を起こした ・繰り返し痙攣（けいれん）がおこる |